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フッ素の役割
2022.2.17
目次
こんにちは。東大宮の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 東大宮診療所」歯科衛生士の澤田です。
今回はむし歯予防のひとつである「フッ素」についてお伝えしようと思います。
【フッ素とは 】
フッ素(F)は天然に存在する元素の1つで、お茶や魚介類など多くの食品に含まれています。
フッ素はむし歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯や骨をつくるために大切な役割を果たしています。
【フッ素の働き】
- エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
- 歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯への抵抗力を高めます。
- 菌の働きを弱める
むし歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
口の中が常に中性であれば歯の成分が溶け出すこと(脱灰)は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でも目まぐるしく起こっています。 初期むし歯(歯に穴があく一歩手前の状態)ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石 灰化しやすい状態をつくり出せれば、修復は可能です。
【フッ素の使い方】
- フッ素塗布
フッ素は生えたばかりの歯に塗布するのが最も効果的です。
歯が生えてから2~3年はむし歯になりやすい状態なので、この時期に歯科医院で高濃度のフッ素塗布を行うことで歯質を強くしむし歯になりにくい丈夫な歯になります。定期的に(3~6ヶ月に1回)塗布することで 効果が上がります。もちろん子どもだけではなく大人のむし歯予防にも効果的です。
フッ素塗布をしたらむし歯にならない、というわけではないので毎日の歯磨きが大切です!
- フッ素配合歯磨き剤
日々の歯磨きにフッ素入りの歯磨き剤を使用し、歯磨き後のうがいをできるだけ少なくすることで、口の中 により多くのフッ素が残り、むし歯予防に効果的です。
市販の歯磨き剤に含まれているフッ素濃度は、厚生労働省により現在は1500ppmまでと決められています。
寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、細菌が繁殖しやすい状態になります。そのためむし歯になりやすい 就寝前の使用が効果的です。
<使用方法>
1 歯磨き剤の量は成人の場合1~2cm(約1g)程度にする
・0歳〜2歳(500ppm)→切った爪ほどの量
・3歳〜6歳(500ppm)→5㎜以下(米粒大)
・6歳〜14歳(1000ppm)→1㎝ほど(小豆大)
2 歯磨き後のうがいは1回程度にする(5~15mlの水で5秒程度行う)
- フッ素配合洗口剤
フッ素配合洗口剤で約30秒間ブクブクうがいをする方法です。1日1回または週に1回の利用法があります。
【まとめ】
フッ素を使うことでむし歯予防効果はかなり期待できますが、100%予防はできません。 毎日のケアで継続的にむし歯予防に努めることが大切です。
また、初期むし歯は自分で見つけることがむずかしいため3~6ヶ月に1度の定期検診をおすすめします。
みなさんでむし歯のない健康な歯を目指しましょう!
歯磨きのことでお困りのことがありましたらお気軽に当院までお問い合わせください!
東大宮の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 東大宮診療所」